長年目的地リストに残ったままになっていた
カクーをふらっと空港からの半日ドライヴで楽しんだ後、インレー湖畔のバッグパック基地ニャウンシュエに入った。ニャウンシュエは小さな町で、ファウンドーピャン通り西の船着場近くと、ヨンジー通りのマーケット東側のふたつのエリアにゲストハウスやカフェが固まっている。
先にファウンドーピャン通りで車を降りて予約なしでアクエリアスインやゴールドスターを覗いたが、さすがに元旦とあってぴったりの部屋が見つからず、今度はマーケット東側までバッグ担いで移動し、通りに面したゲストハウスに決めた。
さてと、もうひとつの目的地インディンをやっつけねば。ゲストハウスで翌朝のインレー湖ボートツアーにインディンを付けて申し込んだ。
翌朝ゲストハウスでサービスされた朝食を済ませ、約束の8時にロビーに出ると、すでに若い男性が椅子に腰掛けて待機していた。宿のマネージャーから、彼が船頭だと紹介を受け、彼とふたりで船着場まで10分ほどヨンジー通りを真っ直ぐ西へ歩く。
船着場に着くとたくさんのロングテールボートが繋がれていて、観光客を乗せて次々と船出していく。
あ、そっか。初めて知ったが、ニャウンシュの町は湖に面しているわけでなく、最初の5kmほど船外機で波を蹴立てながら湖までの水路を進む。
湖に出ると、脚で櫓を漕ぐ独特のスタイルの漁の風景が見える。
船は湖を対岸まで進んだ後、まずイワマという市場と僧院が一緒になったエリアに寄った。
船頭が歴史や由来を説明してくれるわけではないのでよくわからんが、折角なんで丸いちゃぶ台で勉強中の若い僧侶たちに挨拶して僧院のお手洗いを借りた。
そしていよいよインディンに向け、堰を乗り越えながら30分ほど川を上る。
人気のない船着場で下ろされ、ひとりで村の中を進むと、ほどなく遺跡の中に入った。
パオ族の家族が土産売りに出ている。
ああ、塔を守るライオン、崩れてしまっているけど、かなりカッコよかったんだろな。
真ん中に土産物屋の並ぶ屋根付き参道が奥までずーっと長く伸びていて、その両脇のあちこちに数百年間に渡って建立の続いた塔が並んでいる。
いやー、かなり広い敷地で見応えある。
塔は奥の寺院近くほど新しく、周りの方が古いもののようだ。カンボジアで
サンボールプレイクックを歩いたときを思い出す。修復されず、保存状態もよくないが、その分本物感が伝わってくる。でもここも純粋な遺跡というわけでなく、現役の寺院に繋がっている。
インディンを出て湖に戻って来た舟は、巨大なファウンドーウー寺院に寄った。
本堂の中心、金箔を貼り重ねるうち団子のようになったという有難い本尊には男性しか近づけず、女性たちは一段低いところで膝まづいてお祈りしていた。
その後、また舟で湖畔の村の中や畑にも入り、機織工場やチーク材工場を見て回る。
最後はガーペー僧院に寄って、盛りだくさんのプログラムを終えた。
いやー、充実のボートツアーだった!あっぱれ!