ネワールの隠れ里、バンディプル
2009年 12月 16日
ベッドの中で夜明けを待っていると、まだ暗いタメルの街にデモの声が響き渡った。でも、ストのある日は事前に予告されることになっているので、今日は大丈夫。いざ、バンディプル(Bandipur)に向けて出発!
7時を回って、ブディの家の外に出てみると、どこの国の車か知らないが、とんでもないオンボロセダンが狭い路地の中で朝日を反射していた。 不安やな、この車。
カトマンドゥからポカラに通じる国道は、呼び名こそ「ハイウェイ」だけど、その実は片道1車線のガタガタ舗装。しかも、大抵の上り坂でタタの大型トラックが故障で立ち往生して道をふさいでいるもんだから、快適なドライヴにはほど遠い。
セダンはカトマンドゥ郊外に出ると、ガススタンドに寄ろうとするが、どのスタンドもガソリン切れで給油できない。燃料計に目をやると、あれ、まだ余裕。随分と慎重な運転手だなあ、と思ったら、針はどこまで走ってもピクリとも動かず、どうもメーター自体が壊れているらしい。ってことは、早く給油しないと、ガス欠でいきなり止まるかもってか?
緊張感高まる中、ようやく7軒目のスタンドで給油。 よかったー。
走りは順調だが、パワーウィンドウがイカレテれて窓が閉まらないので、冷たい風とトラックの吐き出す黒い煙に晒されっぱなし。 とほほ・・・
ほどなく分岐点が見えた。これが町への登り口。
正面の天空にアンナプルナⅡ、Ⅳがそびえ、今来たハイウェイが700m下に見える。
西にはダウラギリ、東にはランタンも見えて、ヒマラヤの特等席といった感じ。
町の入り口では村人がカロムに興じていた。
景色も街並もきれいだけど、飛んでる蝶々もまたきれいだった。
夜は案の定、里全体が停電。(笑)
ろうそくに照らされたテラスで頂いたのはアルー・ゴビ(ジャガイモとカリフラワーのカレー)、美味。
空は満天の星。星と星が全部光のチリで繋がって、空全体が明るい。
見上げてると、ときどき星が流れ落ちる。初めて見たよ、こんなきれいな夜空。
(Bandipur at 27.56N, 84.25E an elevation of 1,030m, 143km west of Kathmandu)