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ぺトラ遺跡のトレッキング

で、翌朝8時、ゲストハウスの斜め向かいにあるペトラ遺跡のチケット売り場で1日入場券買ったら50ディナール、って。1ディナールは1ユーロに等しいので、うわ、入場料めちゃ高やん!

ここでガイドのおっさんお願いして、一緒に遺跡へ向かう砂利道の下り坂を歩き始めた。肌寒い!

しかし、昨日の運転手といい、今日のガイドといい、ジョルダーニは英語がうまい。ガイド曰く、3月ではまだ寒いし、6月では暑すぎて、4月中旬から5月あたまが絶好のシーズンなのに、中東各国の民主化運動が不安視されたみたいで、今年この時期の観光客は普段の年の3割ほどしかいない、とのこと。砂利道の左右に岩を削った遺跡が現れ始める。


砂利道が終わると、いよいよシークに入る。
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何千年もの間に水と風によって削られた、遺跡に向かう細い自然の回廊。足元には2千年前に敷かれた石畳。
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シーク両側の絶壁の高さは80mもあるとのこと。
岩肌にはペトラの古代都市に水を運んだ水道の跡が残ってるけど、そこに何やら彫刻らしきもの発見。
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かつてはラクダを2頭連れた商人の像だったらしい。おもしろい!こんなオブジェ作ってここを行き来する隊商を迎えたんやね、ふーん、上半身が失われているのはとても残念。

1.2km続くシークの最後の切れ目に、見えてきた。
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アル・ハズネ(宝物殿)。おお、これこれ、今回の旅の目玉!赤い岩肌が朝陽に映えている。期待を裏切らない立派な姿にしばし見とれる。
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ところで、僕はここに来るまでぺトラの作りがよくわかってなかったけど、チケット売り場でもらった案内リーフレット見たら、シーク抜けて来るとアル・ハズネが古代都市の入り口で、ここから先に遺跡群が広がっているのだった。先に進むと、ストリート・オヴ・ファサードと呼ばれる視界の開けた場所に出る。

ローマ遺跡みたいだけどナバティア人の造型、円形劇場。
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王家の墓。
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古代都市の中心寺院。
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すごいなあ、と感じたのは、これだけの作りの都市が山々に囲まれて、周囲から全く見えない完全な隠れ里になってること。


古代都市の中心を見終わって奥まで辿り着くと、今度はここから半時間ほどのトレッキング。
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坂の途中、道の脇でみやげ物を売るベドウィンの家族。ペドラが世界遺産に登録されるっていうんで、遺跡に住み着いていた彼らは近くの丘の上に移住させられた代わりに、遺跡でみやげもの屋や馬車の商売をする権利が与えられた。

結構きつい階段が続くけど、あともう少し。
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着いた!山の上の遺跡、アド・ディル(修道院)。
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アル・ハズネが岩肌にすっぽり包まれた繊細な造りをしているのに対し、アド・ディルは山の頂上から飛び出したような大胆な迫力がある。


ふもとに降りて昼食を摂った後、ストリート・オヴ・ファサードまで戻って、今度は午後のトレッキングに出発。ベドウィンの子供たちに、つらい登りになるからロバに乗れとしつこく薦められるが、笑いながら断って自分の足で登ることに。
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本日2度目の山登りはちょっと足に来たけど、なんとか頂上にたどり着く。
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ここはハイプレイス・オヴ・サクリファイスと呼ばれていて、聖水を使った儀式の場であったらしい。ちょっとシギリア思い出すな、この感じ。ここからはストリート・オヴ・ファサードや中心寺院がはるか下に一望できて、なかなかすごい眺めだった。

実はこの先もまだトレッキングルートは続くのだけれど、初めてのヨルダンでぺトラに1日しか取っていない身には、ここまで。

果たして、次また、来れるかね?
by phraganet | 2011-06-24 02:09 | ヨルダン

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