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ヴァンヴィエンからルアンパバンの道中ひどい目に遭う

ウドンターニーからミニバスでヴィエンチャンに入り、翌朝ヴィエンチャンからヴァンヴィエンにはVIPバスなる大型観光バスで3時間半の快適な移動。ラオスのあちこちに来たことある割には、ヴィエンチャンとルアンパバンの間にあるこの町に来たのは初めて。

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往時を知る人は、こんな辺鄙なところがすっかり町になってしまってと嘆くが、カフェとゲストハウスとトラベルカウンターがぐちゅっとまとまった、奇岩に囲まれた川沿いのスポットは決して嫌いではない。

ヴァンヴィエンで何したかと言うと、雨の多いこの時期、特にチュービングを楽しむわけでもなく、例によってビアラオ飲みながら時間を過ごしただけ。
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夜も更け、そろそろカフェがみんな閉まり掛けた散歩の途中、ゲストハウスの向かいのWhopping Burgerという店に入ったら、主人にいきなり日本語で話しかけられてビックリした。ここは日本人夫婦のやってる有名な店で、何でももともとピッツァリアを目指したが、なかなか客をさばききれず、そうこうするうち大きいバンズのハンバーガーが大当たりしたのだそうだ。

人生っていろんなこと起こるね。

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翌朝は道端の屋台でバケットサンドイッチ作ってもらい、ゲストハウスに迎えに来たソンテウに拾われ、9時発のミニバスでルアンパバンを目指す。大型のVIPバスではルアンパバンまでの山道を走るのに8時間掛かり、値段はちょっと高いがミニバスの方が早く着けるとの話だった。そりゃ、早い方がええやろ。

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失敗だった!

満員のミニバスは一番後ろの席しか空いてなかったので、そこに押し込められたが、狭くて身動きできず、窓も開けられない。このまま6時間以上座ったら、閉所恐怖の発作間違いない。不機嫌な僕と無関係に、車内はカナダ人、アイスランド人、ラオス人、日本人のおしゃべりと共にともかく発車したが、1時間半ほど進むととんでもないでこぼこ道が始まった。

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やがて、窓からの景色もすっかり山々を望むようになった峠の茶屋で、車はいきなり止まった。
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この先崖崩れのため一方通行になっていて、まずはルアンパバン側からの車をやり過ごさないと進めない。さあ、メシだ、メシだ!とのこと。ま、窮屈な状態から休憩ができるのはよかったと、ミニバスを出る。

店のおばちゃんに作ってもらったクイティウ食べ終えると他にすることもなく、バッグに入れてた文春文庫「坂の上の雲」をテーブルに取り出して読む。

随分読み進んだが、いつまで経っても反対側からの車なんて来やしない。

2時間ほどしてようやっと数台のSUVやピックアップ、ミニバスが通り過ぎ、じゃ、行くかってことで、峠の茶屋を出発。

この判断も誤った!

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しばらく行くと、道路が陥没した地点に着いたが、ここはまだ問題の本質ではなかった。この先、崖から崩れ落ちた土砂が道路をふさいで、そこに自分だけ先に進もうというマナーの悪い車が突っ込んでくるため、両方からの車が進めなくなって立ち往生していた。だから、ルアンパバン側からの車を先に通すというルールができてたんだ。さっきすれ違ったのは全部小型車ばかりで、大型のトラックやバスはみんなびっちり詰まって、抜き差しならないとはまさにこのこと。


そんなわけで陽もどっぷり暮れて、ルアンパバンに着いたのは22時過ぎ。かれこれ13時間半掛かった。なんとかゲストハウスに転がり込むも、シーサワンウォン通りにずらりと並ぶカフェレストランはみんな22時半閉店なので、入ろうとすると全部断られ、仕方なくビアラオ大瓶とポテトチップス買って、部屋に戻る。

トホホ、報われない1日やった。
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by phraganet | 2012-09-06 01:28 | ラオス

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