マンダレーで見るアンコールの秘宝、すごい!

久々にヤンゴンの街歩きを楽しんだ翌朝、マンダレーへの移動のため暗いうちにゲストハウスを出て空港へ。新しくなった国際線ターミナルの横で、懐かしい以前のターミナルが国内線用に使われていた。

サイゴンに住んでた頃、マンダレーに出張に行った知人が「フエのようなところだった」と評していたが、中部にある古都と考えると似たような環境かもしれん。

予約したのはエアマンダレーの国内線。他にヤンゴン航空やらエアバガンやらもうひとつ何とかやら同じような時刻に次々離陸するらしく、特に案内板もアナウンスもない中、係員の呼び声を頼りに自分の乗るべき機材に辿り着いた。搭乗して初めて知ったが、各飛行機はヤンゴンからバガン、マンダレー、ヘーホー、そしてマンダレーとこれまた同じように周回するようで、飛び立っては次の飛行場で合流し、また飛んでは合流する追いつ追われつのレーシングサーキットだった、変なの。

マンダレーに降り立つと空港にタクシーカウンターがあり、市内まで12,000チャット、その下にSharing Taxi 4,000チャットとあり、そっちでいいと言ったらボロボロのセダンの助手席に座らされた。しばらくひとりで待っていると、ビルマ人の若い女性がふたり後ろに乗り込んで来て、おんぼろタクシーはできたばかりのハイウェーを市内目指して飛ばし始めた。

初めて来たマンダレーをどのように観光するかちゃんと決めてなかったので、ヤンゴンで友達の結婚式に出席して戻ってきたという後ろの女性にお勧めを尋ねると、ウーベイン橋がきれいですよ、あとはミングォンかな、とのことだった。なるほど、覚えとこ。

マンダレーの新市街に入ると、でかいショッピングモールなどが見えて、想像以上の大都市ぶりに驚く。そこで後ろの女性たちを先に降ろし、線路を渡って旧市街に入ると今度は途端に高い建物のないのんびりした町並みに雰囲気ががらりと変わる。ほんまや、まるでフエみたいなとこや。

ヤンゴンから電話で予約したロイヤルゲストハウスに着く。インという女性マネージャーに通されたのはバルコニーのある102号室、これで朝食付き1泊15ドルはすごく値打ちだと思う。
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ゲストハウスを出ると通りにはバイクタクシーのおっさんたちが屯していて、待ってましたとばかりに声を掛けられる。王宮まで1,000チャットでどうだ、とのこと。王宮のお堀はすぐ近くに見えるけど、入り口は反対の東側にあるので、この値段はリーズナブル。ヤンゴンにもバイクタクシーがあれば市内移動が便利なのに。
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堀を渡って大手門でバイクタクシーを降り、10ドルか10ユーロまたは10,000チャットというチケットを買う。この中の比較では10ドルが最もお得。なおこのチケットは王宮のほかにもいくつかの僧院などとの共通チケットになっているので、大事に保管しておかないといけない。
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約2km四方の城郭の中は軍の施設になっていて、観光客が入れるのは中央の復元された旧王宮部分しかないが、広い敷地内を歩いていくのは大変で、結局門をくぐってからまたサイカーに乗り換えることに。
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日本軍との戦闘ですっかり焼けてしまったというミャンマー最後の王朝コンバウン朝の王宮跡がきれいに復元されていた。
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大手門でまたバイクタクシーに合流し、近くにあるシュエナンドー僧院に行ってもらった。入り口では例の共通入場券を見せる。
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チーク材を使った見事な木造建築。落ち着いた雰囲気のいい僧院だった。
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この日はマンダレーヒルに昇って夕陽を拝もうと決めていたが、まだ陽が高いのでそれは後回しにして、逆に街の南にあるマンダレー最大の仏塔ヤカインパヤーに向かう。

寺では大勢の善男善女が熱心に仏像にお参りしていた。男性だけが奥の黄金に輝くマハムニ仏に近づける。
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ところで、この本堂の脇に小さな建物があって、そこにアンコールワットの青銅像が全部で6体並べられ、地元の人が自分の治したい身体の部分をなでている。
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ゲートキーパー、ライオン、3頭のエラワン、どれも見事な像。

壁のボードには、1431年にアンコールを陥落させたアユタヤがこれら青銅像を持ち去り、1563年にアユタヤを攻めたモン族の王バイナウンがこれらをバゴーに奪い去り、1599年にタウングーの王がヤカインの王にこれを差し出し、1784年にコンバウン朝のボードーパヤー王がマハムニ仏と共にここに持ち帰ったというような数奇な運命が書かれていて、まさにインドシナの歴史のダイナミズムを感じさせる。

しかしプノンペン国立博物館では決してお目にかかれないアンコールの貴重な秘法が、こうしてマンダレーの人々になでられているのももったいない話ではある。その後マンダレーを占領した英国軍や日本軍はこれを本国に持ち帰ることはなかったが、持って帰ってたら最低でもガラスケースの向こう側に大切に展示されていたはず・・・
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by phraganet | 2013-01-13 03:18 | ミャンマー

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