メテオラの修道院
2013年 04月 20日
リンキンパークが雑誌で見掛けた絶景に感動してアルバム製作してしまったというメテオラと呼ばれる奇岩群を自分の目で確かめたく、麓のカラムバカ村への直通列車に乗り込む。
車内アナウンスがギリシャ語のみなのは、始発から終点まで乗ると思うと問題ないが、列車はどの車両の側面も落書きだらけ、単線部分はすれ違いの待ち時間も長く、ギリシャ国鉄思ったよりしょぼいぞ。
結局予定より20分遅れの5時間掛かりで終点カラムバカに着いた。
この列車は17:32発でラリッサに戻るので、3時間半ほどでメテオラ観光を済ませたい。
目前に岩山が迫る村の駅前広場から乗ったタクシーは、まず岩山西面のカストラキという小さな村を走り抜けて道路を登っていく。最初にセイント・ニコラオス修道院、次にルサヌ修道院が見えた。
さらに道を登るとヴァルラーム修道院、すごいね、この眺め!
俗界と関係を絶つため14世紀から岩山の上に建設の始まったメテオラの修道院は、全盛期には全部で24あったらしいが、現在残っているものは6つ。うち2つは尼僧院に変わっている。
ヴァルラームと向かい合って一番奥に建っているのが最大の修道院メガロメテオロン。
道路から一旦石段を降りて、下の橋を渡って石段を上ると中に入れる。かつてはロープの先の網が物資のやり取りの唯一の手段だったそうだが、今はどの修道院にもこうしたアプローチが用意されている。
かつて40人ほどの修道士が暮らしていたというメガロメテオロンの壁には今でも14世紀のフレスコ画が残る。教会の中も荘厳で美しいし、食堂も往時の様子が忍ばれた。
バルコニーから今通り抜けてきたカストラキの村が見下ろせる。
当時はワインやチーズも自家製でした、という展示。
ゆっくり修道院の中を散歩した後、またタクシーに乗って今度は岩山の南東へ。アギア・トリアダ修道院が見えてきた、圧巻!こちら側からは麓に駅のあるカラムバカ村が見える。
カラムバカを眼下に見下ろす南の岩山にあるセイント・ステファノス、受付の修道女に挨拶して中に入った。
尼僧院らしく可愛い造り。
気持ちよくて帰りたくなくなるけど、そうこうするうち村に戻る時刻。
帰りはカラムバカ村のメインストリートにあるファストフード店で降ろしてもらった。ラリッサに着くのは22時を回るので、ギロを削って野菜とフレンチフライと一緒にピタで巻くギロピタを買い込んで駅に向かう。
来てよかった!この景色を自分の目で確かめられて満足!