シュリナガルのハウスボートと太陽寺院
2014年 09月 07日
迎えの車で空港を出ると、まず物々しい兵士の数の多さに驚く。町はまるで中央アジアに来たかのようなイスラム世界。シュリナガルは印度の中で今やむしろ平和な町になっているが、紛争地帯の印象が強く、なかなか旅行者は増えないみたい。
車は国道1号線を町とは逆の南へ、サフラン畑と水田の中をドライヴ。道端にはサフランの土産屋とバット屋がぽつぽつ現れる。このあたりは上質のクリケットバットの一大産地らしい。小一時間でアナントナグの町に着くと、ジャンムーに伸びる国道をまっすぐ進まず、車は二股を左に折れてのどかな農村に入った。
おお!
帰りの道中パルワマという町に戻り、マルタンダと比べると少し小ぶりなアヴァンティプルの寺院跡に寄る。こちらは9世紀の建立とある。
午前中に寺院巡りを終え、ハウスボートにチェックインして昼食にしましょうということで、一路シュリナガルへ戻る。シュリナガルのハウスボートは湖に漕ぎ出すわけでなく、岸に固定されたままだが、「カシミールのライオン」という名の寝室からデッキまで50m以上ある豪華な作りの船の貸切はとても贅沢な体験だった。
ハウスボートで一休みして、夕方から町に出た。
翌朝、今度は北に向かい、ソナマルグまで2時間半のドライヴ。
またシュリナガルに戻って、手工芸のお宅を何軒かお邪魔した。
これはアリという鈎針を使う刺繍。
3日目の最終日はダル湖周りのムガールの庭園を回った。
シュリナガルはムガールの都のひとつでもあった。周囲の山々から雪解け水が集まるこの澄み切った水の都を、ムガールの王も愛した気持ちがよく分かる。