ディワリのダージリン散歩
2014年 12月 26日
ネットでダージリン行きフライトと検索したらダージリンに空港はないらしく、同じ西ベンガル州バグドグラまでゴーエアのチケットが取れた。今年国内旅行にゴーエアを利用するのはカシミール、ラダックに次いで3度目。
印度に東ベンガルという州はなく、西ベンガル州の東はバングラデシュという国になっている。西ベンガルの州都はコルカタで、ダージリンというのはデリーにおけるシムラ同様、当時東印度会社の本社があったカルカッタのイギリス人保養地としてシッキム王国との交渉で建設された町で、その際チベット語ドルジ・リンが英語風のダージリンという名前に変わった。
飛行機の中で隣りが日本人女性で、行先尋ねたらダージリンとのことだったので、車のシェアを申し出てみる。空港からプリペイドタクシー350ルピーでシリグリという街に出て、そこから乗合ジープに乗り換えてダージリンに登って行くつもりだったが、彼女とその友人のふたりの日本人女性は金額を気にせず空港からタクシーで直接ダージリン行きを選んだ、1,850ルピー。これは正解だった。
乗合ジープではハードな道のりだっただろうと想像するのと、山の上では日暮れが早く、乗合ジープに乗ってたのでは宿が町のどこにあるかわからないまま暗い中を彷徨うところだった。タクシーのシェアはとても助かった。
彼女たちに近くでとてもおいしいモモが食べられるらしいですよ、と勧められ、ツーリストロッジでモモとチャイを頂きながら休憩。
そこからさらに小一時間走ってダージリンの町に入り、予約したチョーラスタ広場下の古いホテルで僕の方が先に降ろしてもらった。彼女たちは町のてっぺんの由緒ある高級ホテル、ウィンダメアを予約しているとのこと、随分差つけられてるなあ…
3日後の帰りのタクシーも一緒しましょう、と約束してここで別れた。
日の暮れたダージリンの町をひととおり歩いてみる。南西から北東に細長い町が尾根に沿って張り付いた感じ。尾根に沿って縦に歩くのは楽だが、横に移動しようとすると急な坂道を上り下りしないといけない。
町でもホテルでもディワリでアルコール販売はできないと冷たく言われ、ホテルの部屋も寒いし、この日はさっさと就寝する。正月が酒なしかよ、ま、ヒンドゥーの祝日だから仕方ないか。
翌朝3時半に起きて、時計台の方に歩いてくと、聞いてたとおり来光を拝みに行くジープの呼込みに誘われた。タイガーヒルまでの往復200ルピー。陽が昇る1時間以上前に頂上に到着すると、もう車とインド人で大混雑。寒さに震えながら太陽が顔を出すのを待つ。
ジープは町へ戻る途中グーム駅を過ぎた辺りでカンチェンジュンガが最も近く見える丘にも寄った。
町に戻り、チョーラスタ広場からその上のオブザベトリーヒルに登ると、何やらネパールっぽい門構えの寺院があった。
翌朝、駅に出直してみるが、ハイシーズンの当日チケットは簡単に手に入らない。ジョイライドという隣のグーム駅までのスチームロコモティヴ往復、クルシャン行きディーゼルの二等車20ルピーはどうにもできないが、一等車140ルピーなら何とかすると言われ、かなり待たされた挙句にチケット入手。
そんなこんなで最終日朝、ダージリンからバグドグラの空港へ戻る道すがら、ふたりの日本人女性がマカイバリ茶園にアポを取ってるとのことで便乗させてもらった。
茶の種類というのはもともと葉っぱの小さい中国系と大きいアッサミ及びその交配種で、紅茶とか緑茶という茶の木の種類があるわけでなく、それは酸化発酵させるかさせないかの問題です。
これからお茶を入れるときは、まず茶器を温め、茶葉をじっくり蒸らして、大切にお茶を味わいましょうと心に誓った旅であった。
ところで、彼女たちの話によると、下界から切り離されたウィンダメアホテルの中では、行政指導に関係なく毎日ワインが楽しめたらしい。え!そうなの?