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虎の森に聳えるランタンボール城

前日夕方に流れ着いて一晩過ごしたラジャスタンのコタという町は西にチットールガル、南にガグロン、北にランタンボールと、どの世界遺産の城にも車で2時間半ほどというちょうど真ん中あたりに位置していて、今朝はいよいよラジャスタンの丘陵城砦群の6つ目となるランタンボールフォートを制覇すべく、まずはその入り口にあるサワイマドプルの町を目指す。

途中の国道は交通量も多くなくて走りやすかった。

サワイマドプルの小さい町を東に走り抜けると、野生のベンガルタイガーに会えるというランタンボール国立公園への一本道になり、ジープに乗った白人や印度人観光客と頻繁にすれ違う。
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国立公園のゲートで右折。

国立公園を4kmほど進むと城の入り口に出る。昨日のガグロンフォートとは対照的に観光客が大勢押し寄せてると見えて、ジープがぎっしり並んでいる。その脇にはハヌマンモンキー。入場は無料。
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ランタンボールフォートの特徴は堅固な城門の守りとその視覚トリックにあると思う。
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まず最初の門は外から見ると分かりにくく、一瞬突当りの城壁のように見せて実はその右側の細い隙間にある。
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それを突破できてもエレファントゲート、ガネシャゲートときつい登りの階段に門が続き、そう簡単には城内に攻め込めない。
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最後の門を潜ると正面に囮の門が見え、何も知らずに突進してくると真っ直ぐ進んでしまいそうだが、実は城に入るには右のトンネルを潜らないといけない。そしてトンネルを抜けて上がってくると、かつて兵士たちが住んだ建物や寺院の並ぶ城内に出る。
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それにしても次々と地元の人が見物にやってくるけど、ランタンボールの城はそんなに地元民に人気なのか。

城の眼下には虎の住む森、そして森に囲まれた湖には大きなワニが泳いでいるのが見えた。ワイルドなとこや!
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かつて風光明媚であったと思われるここは女王のプールと呼ばれるエリア。
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ここは32本の柱に支えられた広間を持つ寺院。イスラムの王に統治された時代もあるので、シヴァが広間の下のスペースに祀られている。
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寺院の広間から閲兵の広場を挟んで向こうにハミル宮殿が眺めらるが、残念ながら宮殿敷地内は立入禁止だった。
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さらに進むと王族のプールがあり、その奥に王族の墓が並ぶテラスを持つ一角がある。
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なんせ日差しが強いんで、猿たちも日陰で休んでいた。
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このテラスを抜けた先にガネシャ寺院があり、参拝客用にみやげ物や飲み物を売る売店が並んでいる。
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な~んだ、次々やってくる地元の人は観光客ではなく参拝客だったんだ。そういうことか。

城の中には細い遊歩道がたくさんあり、帰りは違う道から城門に戻った。途中横を通り掛かったヒンドゥー寺院跡。この城にはモスクもジャイナ寺院もある。
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地元の人のお目当てはともかく僕にとっては無料で入場できて見所の多い立派な城だった。これで6つの城を巡るスタンプラリーも完了。

さて、じゃ明日も仕事だし帰るとするか。



by phraganet | 2015-06-29 04:58 | インディア

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