カルギルで杏の花見


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ジャンムーカシミール州も北の外れ、パキスタン国境に近いカルギルに杏の花見に行こうとシュリナガルから車を手配したら、4月末時点でゾジ・ラ(峠)が雪で閉鎖されていて足止めを食い、5月あたまに延期を余儀なくされる。

朝デリーからシュリナガルの空港に飛び、例によって兵士が居並ぶイスラムの町を抜け、NH1D(国道1号支線)を飛ばす。最初の2時間ほどはよかったが、ソナマルグのチェックポイントで通行規制の大型トラックが詰まって大渋滞。
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1時間以上掛けてここをやっと通り抜け、だんだん高度を上げる。
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これが最大の難所ゾジラ(標高3,550m)か。
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厚く降り積もった雪をなんとか一車線分だけ掻き分け、片側相互通行規制中。

カルギルは、シュリナガルからもレーからも200kmほどのほぼ等距離だが、道はレーからの方がずっと走りやすいらしい。うーん、情報不足やった。

峠を越えて軍のキャンプのあるドゥラスまで降りてきた。
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ここでちょっと遅いランチにマトンカレー、んまい!
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ドゥラスからカルギルまでは河沿いの平坦な道。

あれ、麓ではもう杏の季節終わってるやん。葉桜ならぬ、葉杏状態!
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雪山に抱かれたカルギルの町に到着。
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カルギル県の中心都市でメインストリートもある。
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ウェブで予約したPC Palaceはメインストリートの真ん中にあるなかなか快適な宿だった。
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山羊屋
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鶏屋
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一番人気の屋台は腸詰屋。焼いてるのがおいしそうに見えたんで、試してみようと10ルピー出したら、新聞紙に5本包んでくれた。
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パクッ。あれ、ソーセージと思えない、ニョッキのようなモサっとした食感。これはこねた小麦粉に山羊肉混ぜて腸詰めしたのか? どうも好みではない。


今回の旅は完全に行き当たりばったりで、どこ観光していいのかもわからず、町の博物館の館長に尋ねて、3つ目的地を選んでもらった。
西のシュリナガルからNH1Dをカルギルまで来たわけだが、
1. そのまま1号線を南東へ、ラダックに向かうレールートを40kmほど行くムルベクの磨崖仏
2. 南へ、ザンスカールに通じるスルルートをサンクーの町まで40km下るカルチャイの磨崖仏
3. そしてスル河東岸を北へ、パキスタンとの停戦ラインすぐ手前にあるフンドゥルマンの村
4.(実はもう一本、バタリク・ダーに向かうルートがあるが、ILP(通行許可証)を取得しないと入れない)

翌朝のんびりとまずは南東へ。
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すんません、こうして道を通れるのも皆さんのお蔭です。

1時間ほどでタルチョ(五色旗)のはためく仏教圏の村ムルベクに入ると、国道脇にチャンバ(弥勒菩薩)と足元のゴンパが見えた。
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ゴンパは後世にチベット仏教風に建てられたものだが、磨崖仏自体はガンダーラの流れを汲むカシミール仏教の名残。
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ここまで来ると、僕の大好きなムーンランドのラマユルまであと70km、でも今回はここでカルギルへ引き返し、今度は南へ。
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河沿いの道を走っていくとスル渓谷に出た。美しい景色。
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途中で女子中学生4人連れにヒッチハイクされ、後ろに乗っけてサンクーの町へ。

町の学校前で彼女たちを下ろし、砂利道に折れると、今度は作業袋担いだおっさんに止められ、彼の案内も受けながらカルチャイのチャンバへ。車を降りて、細い道を人気のない村はずれに進むと、それは村を見下ろすように立っていた。
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これがこの地区で一番大きい磨崖仏との説明受けたが、ふたつの弥勒菩薩の大きさはほぼ同じように感じた。
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今日はいい仏様がふたつも見れた。

帰り道はおばさんふたり連れに止められ、彼女たちをサンクーまで送る。

スルルートに戻って、途中の丘から山の景色を撮ってたら、女の子3人連れが走り寄ってきた。かわいすぎる!
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午後、またまたカルギルまで戻り、最後のルート北の停戦ラインへ向かう。
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山をくねくね登っていくと、突然現れる隠れ里フンディルマン。おお、びっくり!
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分離独立後、一度はパキスタン軍に占領され、その後インド軍が押し返した、まさにこの丘が停戦ラインになっている。
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ここまで登ると、杏がきれいな花を着けていた。杏の花見はカッパドキア以来か。
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へー、日本人なの、と大袈裟に驚いてくれた、村のおじさん。
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美しい自然と村と、人の好さにも触れられて満足。よかった来れて。



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by phraganet | 2016-05-12 02:33 | インディア

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