シクの巡礼に混ざって花の谷トレッキング
2016年 07月 16日
ガンガとその上流アラカナンダ河沿いの道中では、裸で歩いているサドゥや、モーターバイクのシク教徒の若者をたくさん見掛け、聖なる山間に入ったことを実感する。
ゴビンドガートの標高は1900mほどあるが、この時期の気候は蒸暑く、登山用の騾馬がたくさん繋がれているお蔭で、村中夥しい数のハエで鬱陶しい。
ヘリコプターにも興味そそられたが、今回の旅の目的はあくまでモンスーン期に谷一面に咲く花を愛でに行くトレッキングなので、まずは橋のたもとまで降り、登山口に登るシェアタクシーに乗り込んだ。
そんなこんなで3時間ほど歩いて、ゲストハウスや土産物屋の並ぶガングリアの村に入った。
花の谷へはここで左に折れる。午後から花の谷に入ろうとしたら、チェックポストで閉園までに戻って来れないことを心配されて止められてしまい、仕方なく納税カード見せて150ルピー(外国人料金600ルピー)でチケットを購入して登録だけ済ませ、一旦ガングリアに戻った。
ガングリアでは、チャックポストで知り合ったラジニッシュという山岳ガイドをやってる元写真家のトレッキングツアーオフィスにお邪魔し、彼が永年撮り溜めた花や動物の素敵な写真を見せてもらいながら、いろいろとここの自然について教えてもらった。
夜になると激しい雨になり、断続的に降り続いた。果たして翌朝花の谷に出掛けられるか訝っていたら夜明け前に降り止んで、明け方から巡礼に出掛けるシク達の気合いの掛け声に起こされる。
夜明けと共に花の谷を目指して村を出た。巡礼のシクはあんなにたくさんいたのに、花の谷へ向かう観光客は全くいない。
谷を囲むように聳え立つ山々、滝が天空から注ぎ落ちてくるようだ。
この日はガングリアから花の谷の中へ6kmほど進み、また同じ一本道を村まで戻り、ランチの後そのまま10kmのトレッキングコースをゴビンドガートに下った。
ヘムクンドまで急な道を登り降りする敬虔なシク教徒達に比べれば随分楽だが、それにしてもそこそこのトレッキングを楽しめた。