スターリンと栃ノ心の故郷を訪ねる


ボロボロでがらがらの車で向かったイェレヴァンからの戻りは、真新しい満席のバンだった。トビリシまで7000ドラム。ガス欠で停車以外休憩のなかった行きと違い、帰りは素敵なベーカリーの入った建物で、ランチ、トイレ休憩があった。
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車で一緒だった広東省と湖南省出身という中国人女性ふたり組はコロンボの旅行会社に勤務で、休暇でコーカサスを回っていると言っていた。憧れの目的地は京都らしい。隣の席のお兄ちゃんはアルメニアから戻るジョージア人で、ジョージアの方がずっと観光資源が豊富だよと誇らしげに紹介してくれた。

ジョージアのワイン醸造の歴史はとても古く、世界のワイン発祥の地と呼ばれている。楽しみ!

夕暮れ時、バンは終点アヴラバリのメトロ駅前に着いた。駅前の道路渡ってメテヒサイドにチェックインしたら、ウェルカムドリンクにムツヴァネという品種のすっきりおいしい白ワインを出してくれ、屋根裏部屋に通された。快適やん!
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夜の散歩に出ようと、ロープウェイはどっちかゲストハウスのお兄ちゃんに尋ねたら、他の英語は通じるのにロープウェイが通じない。しばらく考えて、ああ、フニクラね、ならこのまま道を下るように教わる。

ゲストハウスすぐ並びのワイン屋、いい感じ。
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メテヒ教会の脇からヨーロッパ広場を抜ける。
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さらにここからフニクラでグルジアの母像が建つビューポイントへ登る。

丘から見下ろしたトビリシ中心地。
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涼しく澄んだ空気が気持ちいい。

帰りはフニクラを使わず、ナリカラ要塞を経由して歩いて丘を降りた。
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カフェレストランの集まる一画まで来るとおじさんに呼び掛けられ、店に着いて入ってみた。
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最初の注文は、是非食べてみたかったチーズを包み込んだパン、ハチャプリ。これはワインに合う!
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あとはスルグニというチーズのマッシュルームと、オジャグニという仔牛とポテトの煮込み。
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ワインはムツヴァネやムクザニという代表的な白の品種をグラスで頂いた。満足!


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翌朝、昨夜食事したI Love Tbilisiの広場まで出て、適当にラリを確保しようとATMを探していたら、ヨルギンと名乗る運転手に話し掛けられ、近郊の町へドライブに連れて行ってもらうことにした。
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ヨルギンの運転するプリウスは、トビリシから片道4車線の国道で北へ。

まずは、かつてのイベリア王国の古都で、栃ノ心の故郷にして世界遺産の町ムツヘタを見下ろす丘に建つジェワリ教会へ。
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6世紀頃建立という長い歴史を持つ荘厳な教会だった。
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教会から眼下にムツヘタを見下ろす。

ここから町には下りずにさらに西へ、スターリンの出身地ゴリへ進む。
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スターリン博物館ではトイレ借りただけで、そこまで興味なかったので入場料払って中に入ることはなかったが、スターリンの生家は屋根で覆われ、脇には御用列車の展示もあった。
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城好きの自分としては是非フォートに登ってみたくて、ツェヘはどっちですか?と尋ねながら近くの丘に登った。
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足元には草花が咲いて美しい。風はかなり強い。

フォートから眺めるゴリの町はこんな。
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車はさらに近くの洞窟都市跡ウプリツェヘに寄った。
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それぞれの洞窟のプレートに、劇場だの王妃の部屋だの古えの生活について説明があった。かつてここにそういうコミュニティが存続したんだなと想像してみる。
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ウプリツェヘを出たところでカフェでランチ。奥でおばさんがショーティを焼き始めるところだった。生地をこねて窯の内側にペタペタ張り付けているのはインドのナンを思わせる。
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シンプルにチャカプリという野菜スープと、焼きたてで表面がぱりぱりのショーティを注文して、サペラヴィというジョージアを代表するおいしい赤を堪能する。
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その後トビリシに向かって引き返す途中、さっき素通りしたムツヘタに戻り着いた。
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最初の「ム」は唇を閉じるだけで発音はなく、「ツェヘタ」もしくは「ツェケタ」としか聞こえない。どこの家庭の庭にも葡萄棚が見られ、古くからのワインの町であることを実感。

町の中心には立派なスヴェティツホヴェリ聖堂がそそり立ち、ちょうど2組ほどの結婚式が見えた。
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小さな町にはたくさんの出店が出ていて、ここの名物で、ジェリーでナッツを閉じ込めたワインのつまみチュルチュヘラなどをぶら下げて売っている。

お、ワインのアイスクリーム発見!ロゼを選んだ。こりゃんまい!
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ワインの搾りかすで作る蒸留酒チャチャを試飲させてもらった。かなり強い、でもすっきりした飲み口でおいしい。
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町の端まで歩くと、トビリシの中心へと流れるクラ川とアラグヴィ川の合流に突当り、朝訪れたジェワリ教会を仰ぎ見る。
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この後町のワイナリーに寄って試飲。ジョージアでは素焼きの甕を床に埋めてワインを発酵させるという模擬展示もあった。ほお、変わってるね。

レストランでよくワイン選択に、白か赤かと同様、ドライかセミスイートかと尋ねられる。白はすっきりした方が好きだが、赤のセミスイートはフルボディでおいしいと思った。セミスイートは途中で発酵を止めて作るんですよ、との説明だった。へえ、むしろ逆かと思ってた。


また夕暮れ時にトビリシに戻って、今夜はハマムに挑戦。

トビリシにはもともと暖かいという意味があるらしく、歴史的に湯治場だったんだな。ゲストハウスからタオルを1枚持ち出し、クラ川沿いに並ぶ浴場アバノトゥバニに向かう。
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2,3軒覗いたらプライベートしかないと高めの料金を提示され、個室希望でないならNo.5に行けと言われ、最も庶民的なNo.5の入り口を見つけて階段を降りた。
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ハマムというとモロッコでの体験が懐かしく思い出されるが、トビリシのハマムは39度のお湯が張った湯船に真っ裸で浸かる、まさしく日本の硫黄温泉そのものだった。
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いい湯だ、とても気持ちいい!

風呂上がりにまたカフェレストラン街へふらふら歩いていくと若い女性店員に声を掛けられ、建物の上階へ案内される。
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左はオーストリという仔牛のトマトソース、右はシュクメルリというガーリックの効いたチキンのホワイトソース、今夜のハチャプリは昨夜と違うスタイルのシングルチーズ。

しかし何食ってもうまいね、ジョージア。またまたおいしく白と赤頂きましたとさ。


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by phraganet | 2018-05-10 01:19 | ジョージア

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