トビリシからカヘティにドライブ

トビリシのゲストハウス、メテヒサイドの屋根裏部屋2泊目、夜明けまで降り続いた雨は止んだが、肌寒い朝を迎えた。

昨日はトビリシの北から西、ムツヘタとゴリに向かったが、今日は真っ直ぐ東へ、昔からワインの生産地として有名なカヘティ地方を目指す。

今日の運転手は、昨日夕方ハマムに行くときゲストハウスの隣で声を掛けられたエリックにお願いした。
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走ってる途中スタンドでコーヒーと、その隣でショーティ(ジョージアンブレッド)を朝メシに奢ってくれた。優しい人だな。
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カヘティ地方に入るころには、気温はどんどん下がるは、霧で前は見えなくなるわ、最悪の天候。視界が悪すぎて、走行中事故らないか肝を冷やした。

最初に到着したのは、グルジア正教会で最も厚い信仰の対象である聖ニノが埋葬された聖地、ボドべ修道院。
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聖ニノは奇跡起こす女性と崇められ、4世紀にカッパドキアからジョージアにキリスト教の布教に来たらしい。院内には独特の葡萄十字が彼女の象徴として描かれている。

残念ながら、濃霧と小雨、それにあまりの寒さにゆっくり鑑賞できんかった。

車は少し進んで、風光明媚な村として名高いカヘティの行政の中心シグナギに入った。山の中に位置するこの町の眺めは素晴らしいらしいが、なんせ視界が開けないのだからどうしようもない。
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かつてペルシャからの攻撃に備えてグレートウォールが築かれたというんで、少しだけ城壁を見ることができた。

エリックはアルメニアの家系だそうで、英語は自信ないが、グルジア語、アルメニア語、ロシア語、トルコ語ができると言った。それでも昨日のヨルギンよりよっぽど英語がうまい。ジョージアとアルメニアの言葉は似ているか尋ねたら全然違うと答えた。確かに文字も全く違うしな。因みにアゼルバイジャンとトルコの言葉は似てるとのこと。

彼はアルメニア姓を持っているので、アゼルバイジャンには入れないらしい。アルメニアはアゼルバイジャンからカラバフ領土問題で虐殺を受けた歴史があって犬猿の仲。斯く言うジョージアも南オセチアとアブハジアというふたつの事実上の独立地域を抱えて、情勢は複雑そうだ。何で戦争するのか、仲良くできればいいのに、とエリックは溜息と共にこの話を締めた。

車はシグナギから北西に進路を変え、カヘティ地方でも特にワイナリーで名高いテレヴィに向かう。途中道路脇に見えた教会。
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テレヴィの町ではボトニスツェへ要塞を見下ろす丘に登った。この辺りまで来ると、もうロシアとの国境まですぐ20kmほど。
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その後、ワイナリーのひとつ、カバラワネリに寄る。
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奥に長いワイン貯蔵トンネルの入り口近くを公開しているとの話だった。
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アメリカ人女性ふたりと一緒になり、トンネルの奥へ見学に歩く。
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甕を床に埋めて醸造するところ。
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アメリカ人女性のひとりはドバイに勤務中で、今度名古屋転勤だけど、どう名古屋?と訊かれて一瞬答えに詰まったら、日本人にこの質問するとみんな答えにくそうと、キャハハと笑った。不安にさせたかと思い、いや、名古屋メシおいしいし、いいとこだと繕ってみたが遅かったか。
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ジョージア美人のガイドに白と赤を一杯ずつ、説明受けながら試飲。
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トンネルから出てくると、民族衣装の楽団と観光客が歌で盛上っていた。

エリックが、帰りは違うルートで、ゴムボリパスから戻ると言う。
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ほら、木々が美しいだろ、と最初のうちはよかったのだが、途中で吹雪になった。
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さぶっ。

というわけで今日も日帰りドライブを楽しみ、夕暮れのトビリシに戻る。

旧市街のゲストハウスは、言わば観光地の中心にあって、たまには少しローカル気分を味わいにこのエリアを抜け出そうと、メトロで、初日アルメニア行きバンを探したステーションスクエアへ移動。
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プリペードカードはこんな。
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そして噂の長――いエスカレータ。
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トビリシのパンは、おいしくてホント毎日お世話になった。
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ああ、スルグニ(チーズ)はこんな風に売られてるんだ。
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チュルチュヘラとドライフルーツ、ナッツの店に入って土産を買う。ここのドライアプリコットおいしかった!

しばらく歩いてチュリに入ると、店員に完全に無視された。
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他の客はみんな好き好きに注文してるけど、どうやってオーダーしていいかわからん。仕方なく自分からカウンターにオーダーしに歩いて行ったら、初めてメニュー渡された。なんだ、ちゃんとメニューあるんだ、しかも英語併記あるし。

どこのテーブルにもジョッキが並んでいて、このワイン大国ジョージアでビールは珍しいなと思ったら、みんなジョッキでワイン飲んでる。これはトラディショナルワインと呼ばれる種類で、少し黄色掛かっている。だからビールと見間違えたんだけど。
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ご飯とパクチーがたくさん入った仔牛のトマトスープ、ハルチョで始める。さすがローカル、ショーティ(ジョージアンブレッド)は無料で持ってきてくれた。

小籠包ヒンカリ、絶品!頭のところは固いので食べないらしい。
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そしてこの店のシグナチュア、シュクメルリ(チキンシチュー)、圧倒の美味!
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半端ないガーリックの効かせ方!

ワインお替りして、お勘定したら全部で33ラリ(1500円)、安過ぎやろ、それ!

ドア近くのテーブルでお楽しみ中のおっさん達、うわ、ヒンカリ大量注文。
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そしてまた地下深ーーいメトロの駅へ。
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翌日、トビリシ最後の朝の散歩。
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何度も通った、ゲストハウスからメテヒ教会に降りる坂道。
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メテヒ教会から市街を見下ろす。

山の左はナリカラ要塞跡、中央にフニクラ乗り場、右にグルジアの母。
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そしてI Love Tbilisi広場、目に焼き付けておきたい景色。
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その後、近くのシオニ教会にも寄った。
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気温5度、
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身体の温まるものを求めて、豆のシチューにハルチョとショーティ。
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グルジア料理は相変わらず安定のおいしさ。

この後空港でも時間があり、残りのラリを全部使ってしまおうとサペラヴィのボトルを開けた。
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ターミナルがどこでも喫煙できて、煙草臭いのが難だったけど、ジョージアのワインをお別れの瞬間まで満喫させてもらった。


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by phraganet | 2018-05-17 02:01 | ジョージア

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