シギリヤ1500年前の噴水
2007年 03月 16日
前日のうちにポロンナルワ観光を終え、シギリヤに宿を取った。この日は、シギリヤ、ダンブッラ、キャンディと観光の予定。
朝一番でシギリヤロックへ。
シギリヤロックは岩山に築かれた王宮の跡。かつてこの地の王が、険しい岩山の上に玉座を置き、500人の美女をはべらせて、世間から隔離された生活を始めた。頂上の王宮にはちゃんとプールもある。
「シギリヤレディ」と呼ばれる、500人ひとりひとりの美女の肖像が、色鮮やかな壁画として山肌のあちこちに描かれたが、後にここが仏教修行の場として使われたため、ほとんどが削り取られてしまい、今でもその姿を拝めるのは、非常に切り立った場所に残った十数人のものだけ。顔つきや服装から世界中の美女が集められていたことが伺える。
この狂気の王の世はわずか1代、11年間で幕を閉じてしまうが、鏡のように磨かれた壁「ミラーウォール」や、敵が攻めてきたときのための「ストーンスローイング」なる馬鹿でかい仕掛けなど、ユニークな建築手法がこの岩山に残った。
そして、もうひとつ。
岩山へ進む道の脇に、穴の開いた石でふたされた水場がある。これも王の残した素晴らしい芸術で、山から一気に流れてきた水がここで噴水になる。雨季には30cmほどの水柱ができるらしい。
今でも使える、1500年前に造られた噴水。すごいね!