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カテゴリ:サウジアラビア( 10 )

サウジでわしも考えた

金曜日の夜イベントの仕事を終えて、ヘトヘトのままリヤドへの出張で空港に向かうと、金曜日が休みのサウジではちょうど週明け、土曜の朝に着く。

仏暦を使うタイのビザには今年が2555年と書かれてあり、ヒジュラ暦を使うサウジのビザは1433年となっているので、一気に千百年余り時差を飛び越える。


面倒なことに、タイとサウジの間にはダイレクトフライトがない。

以前は双方から直行便を出してたらしいが、1989年にタイからの出稼ぎ使用人がサウジの宮殿から多額の財宝を盗み出して帰国、タイ警察が犯人を逮捕してサウジに返却した当時世界一と言われたブルーダイアモンドが実は偽物で、その後事件解明に訪れたサウジ人実業家と3人の外交官がタイで次々に失踪・殺害されるという前代未聞の事件が未解決のまま迷宮入りし、両国関係は冷え切っている。

タイ警察の組織ぐるみの犯行は斯くも恐ろしい。この件に関して、サウジが怒るのも無理はない、と思う。

そんなわけで、ドバイ経由のエミレーツに乗って4年振りのキング・ハーリド国際空港に降り立ち、例によってタクシー運転手と値段交渉で一悶着のあとようやくハイウェーを走り始めると、左側に新しく建設中という女子大の工事が砂漠の地平線まで続いていた。何でも広大なキャンパスの中には鉄道計画もあるらしいが、そんなもん造る金があるなら、まずは空港から街まで鉄道引いてくれ、いや、せめてバスでいいから公共交通ちゅうもんを整備してくれ!

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写真は当時唯一と言っていい高層ビル、キングダムタワーからの街の眺め。

僕のリヤドのイメージでは、砂漠の街に高い建物はほとんどなかったのに、今やアホかというほどの建設ラッシュ。市内に近づくと何十本もの高層ビルをまとめて建設しているところで、街はすっかり様相を変えていた。


さてと、まずはリヤドのパートナーであるロジャーに会って下打ち合わせしないといけない。待合せはホテルのロビー。

今回初めて会ったロジャーは、父方がギリシャ系というレバノン人で、僕よりずっと若いと思うが、スキンヘッドのナイスガイだった。フランス語・アラビア語ネイティヴで、国際経営学修士はアメリカで取ったらしい。

僕の知る限り、レバノン人ビジネスマンというのは、フランス語・アラビア語ネイティヴで英語がうまいか、英語・アラビア語ネイティヴでフランス語がうまいかのどちらかで、プラスあと1、2言語操れるのもときどきいて、あらゆる状況で絶対に自分が正しいとまくし立てる能力に秀でている。レバノンの人口4百万人に対し、海外で働くレバノン人が2千数百万人いるというから、生まれながらに世界は自分たちのものと思ってる交易集団、フェニキアの血筋、という印象。

なのだが、
ロジャーと打合せしていると話は明快かつ実務的で余計な誇張はないし、親近感の持てる人柄のいい男だった。しかもちょっと変わっていて、仏教思想や東洋史に精通していた。

打合せの途中でふと、
「日本人はいいな、スピリッツがあって。鎖国を解いてから数十年で列強の仲間入りを果たしたときも、大戦で負けてから驚異的な成長を遂げたときもそうだ。だいたい去年の地震と津波がここで起きたら、今後何十年も復興は無理だね」

そう言ってもらえるとうれしいけど、ちょっと答えに困る。

「そうだ、そう言えば、トム・クルーズのザ・ラストサムライあるだろ、あの話はフィクションか?」

正直ここ弱いんだな。小学校高学年と中3で転校を経験した自分は、日本の近現代史を勉強したことがない。江戸時代から先に進めず、高校で選択を訊かれたときは迷わず世界史を取った。

「明治維新のときモデルとなったエピソードはあるけど、ストーリー自体はフィクションだ」と答えた。忍者が飛び出してきたり、素っ裸の小雪が風呂に入ってきたり、いろいろ現実離れした設定あるしね。ただ、彼の持っている武士道イメージがなんとなくあの映画の世界だということは理解できた。


そんなこんなで資料もまとまり、日曜日の午後、ロジャーの運転で客先にプレゼンに出掛ける。事前の打合せどおり、話は実にスムーズに終わった。

午後遅くなったが、ふたりとも食事を済ましてなかったので、ロジャーが「ローカルな店でレバニーズはどうだ?」と誘ってくれた。いいねえ、それ望むところ。

少し走って大通りからレストランの駐車場に入ったが、ちょうどアサール(午後のお祈り)に重なった。サウジではお祈りの時間の度にすべての店やレストランが一旦閉まるので、暑い炎天下に出るわけにも行かず、ふたりとも車の中で待った。

「中国人は嫌いか?」とロジャーからいきなりの質問。

なんでも、リヤドでバスケットボールをしていたら、たまたま日本人チームと中国人チームが鉢合わせして勝負するかという話になり、日本人のひとりがロジャーの耳元で「キック・ゼア・アス」とつぶやいた後、両チーム入り乱れて熱い競り合いを演じたことがあったらしい。

「それはスポーツだろ。むしろいい話だ」と反応した。

「そっか、いや、そうじゃなくて、例えば娘が中国人と結婚すると言い出したら、日本人の父親はどう反応するのかという問題だよ」

うーん、難しいね。国と国の問題と人と人の問題はまた別だし。センシティヴだな。

「そうだ、センシティヴなんだ」とロジャーが鸚鵡返しに言った。

「シリアの問題と同じだ。レストランでレバノン人がみんなでメシ食ってたとする。そこでシリア訛りのアラビア語が響いたらやっぱり気に障る、そういうことだ」

「しかしレバノンときたら、シリアと揉め、イスラエルと揉め、アメリカと揉め、喧嘩ばかりしてるけど、自分たち教育を受けた世代は、いい加減平和的に話を進めろよと思ってる。まずは相手のことをしっかり理解しないとな」と彼はこの話を自嘲的に閉めた。


レストランが開いて、窓際の席に着いた。
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「ところで、朝鮮・中国に侵攻したとき、日本は何をしたかったのか?」と、おそらくこれが究極の質問として、彼の口から出た。

「うーん、当時は帝国主義の時代だからな、日本は半島に出ないことには脅威からの防衛もままならなかったと思う」と答えた。現にアジアで独立を保てたのはタイと日本の2国しかない。これは史実だ。

「うん、そういうことだろ。大戦前に日本はあまりに力を着けていたので、アメリカとしてはここで日本を叩かないといけないと考え、結果日本は罠にはめられたのではないのか?」

また答えられない。中東くんだりで歴史観を問われて日本人であるこちらの方が困惑するなど情けない話だ。実際日本は結局のところ戦争についてきちんと総括せず、けじめをつけられていない。残念だが、僕はそういうことすら教えられて来なかった。しかもそのことが、今大きな問題となって引っ掛かっている。

主張すべきはちゃんと主張すべきだったし、過ちを認めるべきはちゃんと認めるべきだったのに、どちらもうやむやにして、不満も引け目も両方抱え込んでしまった。

食事を終えて車に戻る。ロジャーは車のエンジンを掛け、「サウジ人に運転マナーはない、全くメスだ、この国は」と言いながら、自分は両手でタバコに火をつけながら手放しで駐車場からバックして道路に出た。怖いよ、十分危険運転やし、君。


一旦事務所に戻って次のアクションを確認し、陽も傾きかけたのでそろそろ空港へ。また深夜便で戻るとバンコクにちょうど週明け、月曜日の昼に着く。

空港への帰りに道で拾った流しのタクシー運転手はパキスタニだった。

「渋滞がひどいな。特にサウジがたちが悪い、あいつらにルールはない。ほらこれだ、4車線の一番右から左折してくるんだから」と愚痴った後でこちらを見て、
「コリヤか?チャイナか」と訊いてきた。中東で日本人かと質問されることはまずない。

「ジャパニだ、でも今からバンコクに戻る」

「ふーん、バンコクから東京には何時間掛かる?」

「6時間かな」と答えた。

「なんだと~、そんなバカな!バンコクとか香港とか東京ってのは同じ地域にあるんだろ、違うのか?言っとくけどこれは俺だけじゃないぞ、世界中の人間はそう思っているぞ」と言う。ま、そんなとこやろね。

話はなぜか急に核の話に移り、「パキスタンには核がある。インディアも核持っているからな。日本も持ってるだろ?いや、違うか、日本は平和主義だったな」と運転手自身が自問自答してこの話は終わり、続いて「今夜はパキスタンとインディアのクリケットの試合なんだ」と言い出すと、携帯取り出して画面を覗き込んだ。

おお、それはビッグイベント!因縁の対決ちゅうやつね!

インディア相手の試合情報に燃える気持ちはわかるけど、携帯見つめて前を見ないで運転するのは危ないから止めて欲しい、と思わず目をそらし、窓からきれいな中秋の名月を見上げた。

それにつけても隣国との揉め事なんて、所詮世界から見れば犬も食わないくだらない話なんだから、日本も大局見て賢く解決図らないと、と強く思った。
by phraganet | 2012-10-04 02:08 | サウジアラビア

ラクダ牧場

先週リヤドでの打ち合わせから戻って、 またまたサウジへ。
今回はジェッダから国道を西へ、メッカに近い砂漠の中での撮影。

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暑い、のは覚悟してたけど、かなり風が強く、これがもう、熱いっ!
ヘアドライヤーの熱風を一日中身体に浴びている感じ。体力消耗。
吹き付けてくる細かい砂も、耐えられない厄介さ。ちょっと話すと、もう口の中ざらざら。


見渡す限りの砂漠の中に一見何にもなさそうだけど、このあたりはラクダの牧場が点在していた。

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飼い主は街に住んでいて、週に何度かこうやってラクダの世話にやって来るのだそうだ。
by phraganet | 2008-05-24 23:05 | サウジアラビア

サウジのチョコレート

普段、出張でお土産なんて買わないけど、今回デーツを頼まれてたので、打合せ終えて空港へ行く前に、キングダム・タワーにあるAl Mamlakaへ寄った。
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レバノンのチョコ、パッチ(Patchi)の真向かいに入っている、バティール(Bateel)には、デーツをくるんだチョコレート各種が。
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店にはおいしそうなオリーヴオイルやバルサミコも並んでるけど、機内持ち込みに面倒そうなので、残念だけどこっちはパス。
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陽も暮れて、空港に到着。リヤドのキング・ハーリド空港は砂漠の真ん中にあるくせに、ザバザバと大量の水が壁を落ちていく造り。 なんか、ちょっと仕掛けがいやらしい。
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久々にエミレーツに乗ったら、アフリカごはんか、これは?
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ビール所望するも、サウジ線ではあえなく拒否される。
仕方なく、ペプシ・ダイエットで。 早くビール飲みて!
by phraganet | 2008-05-20 03:21 | サウジアラビア

江戸っ子気質の運転手

リヤドのキング・ハーリド国際空港に着いた。
1泊だけの出張なので、預け荷物もなくさっさと外に出てたけど、やべっ、サウジリヤル切らしてるよ。

両替しないとタクシーにも乗れないな、と思って銀行のカウンター探して歩き始めたところに、ちょうど運悪く、アスル(午後の礼拝)のアザーンが響き渡る。
すべてのカウンターが店を閉じてしまい、お祈りの40分間ほど足止め食らう。ちっきしょー!いきなり。
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やっと両替できたリヤル握り締めてターミナルから出ると、パキスタニと思わしき運転手に行き先を聞かれ、ホリデイ・インと答えてタクシーに乗り込もうとしたら、道端のおっつぁんが猛然と運転手に食って掛かって来て、言い争いが始まった。

なんだよ、これじゃこのタクシーは発車できないだろうと思い、ほかのタクシー探そうとしたら、このおっつぁんのタクシーに乗れ、と言う。なんだ、あんたも運転手なの?どうも、こっちの車が先に並んでたとの、おっつぁんの主張だったらしい。

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どう見てもサウジだよな、この人。どちらの方ですか?と恐る恐る尋ねると、「生まれも育ちもリヤドでぇ」だそうである。サウジアラビアで数十回タクシーに乗ったと思うけど、サウジ人運転手ってこれが初めて。

頑固そうな表情で、前方一点を見つめて、砂漠の中のハイウェイを街に向かって飛ばしている。たまにはミラーで後ろも確認して欲しい。
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金額も確認しとかないと。 「50でいい?」

「バカ言ってんじゃねぇ、55リアルと相場決まってんだよっ」と紙を見せられる。

f0136038_374697.jpg料金表??

こんなものあるんだ、これまた初めて見た。

これまでいつもその場気分の交渉次第だったからね。曲がったこと嫌いなんだろうな、このおっつぁん。

しかし、
よく見ると、いい顔してるよ。 かなりの男前。
by phraganet | 2008-05-17 03:18 | サウジアラビア
サウジで理不尽は付き物との覚悟、というか、ある種の諦めを持ち合わせているつもりだけど、さすがに今回の出来事ばかりは顔面蒼白だった。

クライアントとの打合わせを終え、時間に十分な余裕を持って、夜のハイウェイを空港へ走る。発券してもらったXY205、リヤド21:25発-ジェッダ23:05着e-ticketのFAX を握り締めて。

国内線ターミナルに入ると、SV(サウジアラビア航空)の他に新しくふたつのディスカウントエアラインがカウンターを並べていた。XYがどこのエアラインか分っていない僕は、取敢えず、そのひとつにe-ticketを見せると、ここだ、と答えるので列に並んだ。ところが、実際僕の番になったら、コンピュータに入力を始めた係員が、あれ、これはうちじゃない、と言い出した。

ホントかよ?どこへ行く、と訊くので、ジェッダと答えたら、それはSVだ、と言う。何で、SVのコードがXYになるわけ?仕方なくSVのカウンターでFAX見せると、ああ、と頷いているので、また列に並ぶ。コードシェアの関係なんだろうか?奇妙な話だ。

ところが、このSVの係員も結局、これは違うだろ、と言い出し、最後の望み、Nasと書かれたカウンターへたらい回し。こっちも最初からおかしいとは思ったけど・・・

NasのコードはXYで合っているらしい。ひとまず安心して、また列に並ぶ。Nasの係員は随分入力に時間が掛かっていたが、最後に一言「おかしい、こんなフライトは、ない」。

!!?
ちょっと待ってよ。じゃ、このe-ticketは何ナノ?

知らない、の一点張り。僕のバンコクへの戻りのチケットはジェッダからなので、リヤドからジェッダへ飛べないと戻れなくなる。どーしても引き下がるわけにいかず、カウンターで粘るが、係員は迷惑そうに聞く耳持たず、後ろに並んでいる客からも敵意の眼差しを一身に集める僕に、味方は誰もない。

旅行カウンターでだまされたんだろうか。じゃ、これは捨てるとしても、新しく予約取らないと。ところが、今週いっぱい全便満席と、けんもほろろ。今夜の泊まりさえ当てがない。人込みに押し出されるように、カウンターを離れる。

f0136038_2283873.jpg呆然と立ち尽くす僕の前に、モーガン=フリーマン似のネクタイ姿の職員が見えたが、もう話す気力もなかった。彼の方から「どうした?」と訊くので、これさ、とFAX見せると、「アルカヤラはここじゃない。プライベートエアポートだ」。

FAX上部の黒ずんだ帯が、もともとこのエアラインのレターヘッドだったらしく、かすかにAL KHAYALAと白抜き文字が見える。

「プライベートエアポート?どうやって行く?」
「さあな、タクシー拾って」
「ショクラン!(ありがとう)」

カウンターのやり取りで、ちょうど1時間費やした。タクシー捕まえるのもままならず、やっと捕まえたタクシーの運転手はプライベートエアポートを知らない。取敢えず、到着ロビーの先にあるタクシーの溜まり場まで連れて行かれたが、数人の運転手から「お前はチケット持っているのか?」というような意味のない質問に逆戻り。彼らはe-ticketというものも理解してないし。いいんだよ、そういう議論は、この際。僕には時間がないんだから。

中でひとり、「ああ、プライベートエアポート!思い出した」というエジプト人らしい運転手のタクシーでダッシュ。一旦空港から離れ、整備場のような敷地の暗い道をかなり走るが、ああ、だめだ、こりゃ、出発まで20分切った。

タクシーは小さな建物の前に着いた。え、これが空港ターミナル?ともかくも、駆け込んでみると、中は落ち着いた静かな空間。何事もなかったように、デスクにいたオバQスタイル民族衣装の男性がチケッティングをさばいた。 建物の反対側に出ると、すぐそこに飛行機のタラップ。

A319-100の機内はわずかに左右2席ずつ×12列しかシートが切っていないので、通路も足元もとても広い。乗客は出発10分前に乗り込み、5分前にドアクローズ。その間に全員にアラビアンカフェとデーツが配られ、時間ぴったりに離陸。
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おしぼりは、ホットですか?クールですか?ドレッシングは何にしますか?おいおい、国内線だよね、これ。

何という居心地のいい空間。黒革のシートに、フライトアテンダントのユニフォームまですべてモノトーン。すごい!全く新しいコンセプトのエアライン。だいたい、一般に全く知られてないし。

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ジェッダへの到着もプライベートターミナルに横付け。タラップを降りると、車寄せまで歩いて30秒、高級乗用車が次々と主人をピックアップしていく。言わば、別世界。但し、客待ちタクシーなどここには存在しないので、お抱え運転手がいない乗客には不向き。(トホホ)
by phraganet | 2007-07-26 02:31 | サウジアラビア
フォーシーズンズホテルは、ロビーがキングダムショッピングモールに繋がっていた。

モールを覗いてみると、おお!まっ黒くろすけ。

マグリブ(夕方のお祈りの時間)だったので、すべての店がドアを閉じ、買い物に来ていた女性達が通路に締め出されて固まっていた。サウジアラビアの中でも、最も戒律の厳しい首都リヤドでは、女性が顔をヒジャブで覆うことを徹底しているので、たくさんの女性が一堂に会すのは異様な景観!

ちょうどお祈りの時間が終わり、照明が明るくなった。女性達がきらびやかなドレスやアクセサリーの店に入り始める。


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格子のシャッターが下りてたスターバックスも営業再会。こちらの席は僕らが入る「バッチェラーセクション」と言われる男性専用席。


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その右隣にある扉は「ファミリーセクション」と書かれていて、くもりガラスで中が見えないようになっている。女性が入るので、中の席もお互いが見えないようパーティションで区切られている(そうだ)。

もちろん、女性が夫、もしくは兄弟以外の男性と一緒に入ることは許されない。
by phraganet | 2007-07-24 01:15 | サウジアラビア

ターキーな夜

夏休みシーズンのリヤド市内は、普段の交通渋滞もなく、街全体がガランとした感じだった。
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今回クライアントが取っておいてくれたのはフォーシーズンズホテル。サウジアラビアで最も背の高いキングダムセンターの中。

f0136038_2214526.jpg高級ホテルやコンパウンド(外人居留区)の入り口は、大抵、装甲車と兵士に守られていて、2年前なら、兵士の構えた機銃が確実にこちらを狙っているので、こっちがカメラなんか取り出したら、そのまま撃たれそうなぴりぴりした雰囲気だったけど、緊張がほぐれ気味の今は、兵士が車内で雑誌を読んでいた。

ホテルにチェックインした自分の課題は、明日の打ち合わせが終わった後のジェッダへのフライトを取ること。このシーズンは、砂漠の中の首都リヤドから、紅海沿いのリゾートへの人の流れも多いので、バンコクではSV(サウジアラビア航空)のコンファメーションが取れないままだった。

コンサルジュとああでもない、こうでもないとやり取り。明日の夕方から夜に掛け、ほぼ毎時出ているジェッダへのSVはどれも満席で、どうしようもない、とのこと。リヤドでクライアントと打合せした後、ジェッダでエージェンシーとの打ち合わせがあるので、これでは困る。

日暮れを迎えて、SVではなく別のエアが取れそうだとのことで、ホテルの中にあるトラベルカウンターに走った。うわ、すごい列。待たされながらも、何とか、明日の21時25分、XYというフライトが取れた。XY?何だ、こりゃ?ま、いいや。e-ticketと書かれた感熱紙ファックスを受け取る。

明日朝からの打合せを前に、日本人のクライアントがトルコ料理に誘ってくれた。彼はトルコ駐在が長がったので、レストランでは流暢なトルコ語。

ターキーは突厥(=テュルク)から来た名で、ウラル・アルタイ語族。構文は日本語や韓国語に近く、単語さえ覚えれば、日本語感覚で話せるんですよー、とのことだった。うーん、極めた人だからできる、余裕の発言。
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本格的なトルコ料理は初めて。真ん中はラフマジュン(ひき肉のピザ)。同じ皿に赤く盛られたのはエズメ(トマトのペーストでぴりりと辛い)。鶏の煮込みとケバブ各種。どれも、メチャうま!

トルコではラク(蒸留酒)やビールと一緒に頂くそうだが、ここはサウジなので、ヨーグルトドリンクで。しゃーないね、こればかりは。
by phraganet | 2007-07-22 22:10 | サウジアラビア

機内で、代書承り

夏っ!
ドバイやサウジのアラブ人は一斉に海外旅行へ。中東勤務のヨーロッパ人も夏のバカンスへ。アジア・アフリカからの出稼ぎ労働者も、ビザ書換えで、年に一度の暇をもらって帰国する季節。

というわけで、この時期、中東へのチケットは取りにくい。

リヤドでの打合せは決まっているのに、前日の夕方までチケットのコンファメーションが出ず、旅行会社と最後の交渉。
「何とかしてよ、どーしても打合せ行かないと」
「あ、EYのバンコク発アブダビ経由がお取りできます」
「え!EY?聞いたことないなー」
ETIHADです」

UAEのエアラインって、エミレーツしか知らなかった。エティハッドの方は、同じUAEでもドバイではなく、アブダビを拠点として世界各地に飛んでるらしい。

「もう、何でもいいよ、明日飛べれば」

翌朝、EYでアブダビへ。機材はTGなんかよりよっぽど新しく、ビデオオンデマンドもばっちり。時間もぴったりで、いい感じ。
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アブダビのこじんまりと丸い空港ターミナル。巨大なきのこの中に入ったみたいで、何か、息が詰まる。

リヤド行きへのトランジットもスムーズだったが、僕の席の周りはパキスタン人の団体。出発だというのに、シートベルトの締め方が分からず、フライトアテンダントとひと悶着。飛行機は初めてらしい。

彼らは、働かないアラブ人の代わりに国を支える重要な労働力だが、あまり関ると抜けられなくなる恐れがあるので、隣のにいちゃんと軽く挨拶したものの、英語も不自由そうだし、取敢えず無視。

しばらく飛行して、サウジの入国書類が配られた。隣のにいちゃんともうひとり右の若いの、パキスタニがふたり並んで、書類の表裏を眺めて途方に暮れている。ここで、僕が書類に記入始めると、ややこしい話になりそ・・・寝たフリしよ。

前にも、サウジの入国書類を記入している僕を、横からずっと見つめているおっさんがいるので、ボールペンを貸してあげようと、僕が差し出すのより早く、彼のパスポートと書類の方が僕のテーブルに置かれた。これまで2度、バングラディシュ人の入国書類を書いてあげたが、バングラディシュのパスポートって、必要事項が1ページにまとまってないので、あちこち探しながら、とても面倒なことに。

そうは言ってもなあ、アブダビからリヤドでは、そんなに長く飛ぶわけじゃないし、しゃーない、書いちまうかー。

案の定、隣から熱い視線が来た。まだ僕の分書き終わってないのに、腕をつついてくる。分かったよ、書くよ。パキスタンのパスポートはバングラディシュのものほどややこしくはなかった。よし、と、はい、ふたり分。

げっ!もうそのときには、通路挟んだ反対側の3人も、ニコニコこっち見てるし・・・
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はい、1968年1月1日生まれ、と。ええ?おっさんたち、僕より若いの?だいたい、さっきのにいちゃんも1月1日生まれだったけど、パキスタニはみんな1月1日生まれか、ホントかよ?最近、字を書く機会がめっきり減っているので、腕が痛くなってくる。

おお、そうこうするうち、リヤドに到着。

「Thank you, see you again」と乗降口でフライトアテンダントの挨拶。おっさんたちがチケットの半券を渡そうとして、「Yours!」と突っ返されてる。なるほど、降りるときに切符を渡そうってか。改札じゃないんですよー、ここは(笑)。
by phraganet | 2007-07-20 22:10 | サウジアラビア

アラブの歯磨き売り

夜、ジェッダのスーク歩いていたら、道端に絨毯広げて、何やら木の枝のようなものを並べて売っている店が。
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何だろ?と思って尋ねたら、「ミスワク」というアラブの伝統的な歯ブラシ(兼歯磨き)で、これで歯を磨けば虫歯知らずさ、あっはっは、とのこと。

マレーシアに住む知人の話では、これは木の根っこ部分で、先をかみほぐして歯ブラシとして使うと、樹液が出きて、歯をきれいにする有難い効果があるらしい。
by phraganet | 2007-03-19 03:04 | サウジアラビア

リヤドの朝食

出張でサウジアラビアの首都、リヤドに来た。

ホテルの朝食ブッフェはレバノン料理で行ってみるかな。

左にある皿は豆の煮込み、フォウル。メインの皿の手前に山になってるのf0136038_1573533.jpgがホモス、これも豆から作る。その左隣の山はムタベル、茄子をつぶして作る。その隣はヨーグルト。どれもパンにつけて食べる典型的な朝食、おいしい。ジュースはグレープフルーツ。


ターキー、グリーク、レバニーズ。この辺りの地中海料理はみんなオスマン朝の影響で繋がっているのだそうだ。
by phraganet | 2007-03-06 03:57 | サウジアラビア

アジアを歩けば何に当たる?タイやインドでの煩悩な日常と、気ままな旅のメモ


by プラがね: