<   2018年 07月 ( 1 )   > この月の画像一覧

ブハラに到着

f0136038_01440167.jpg
日本への出張予定がキャンセルになって、4連休の週末に何するかって話で、初の中央アジア目指して、バンコク発ウズベキスタン航空を急遽予約した。

仕事を終えてから搭乗すると、タシュケントの空港に夜中2時に着く。
f0136038_01513699.jpg
今年から日本人の旅行にはビザ不要になり、入国書類もなくすんなり入国。きれいなターミナルを抜けると、外に客待ちのタクシーが並んでいるが、現地通貨スムをまだ持っていない。
f0136038_01440110.jpg
税関にどこで両替できるか訊いたら左に歩いて出発ターミナルへ行けと教えられた。言われた通り出発ターミナルで24時間営業の両替カウンターを見つけたが、2時から3時まで休憩中で閉まっている。

仕方なく、混雑した出発ロビーに空いた席を見つけて座ったら、隣のおばさんにウズベク語で何やら話し掛けられた。「分かりません」と答えるのだが、それを違いますと答えたとでも誤解したのか、また質問が続く。と、その隣の中学生ぐらいの娘が「ドイツに行くのですか?」と英語でフォローしてくれたので、「今着いたところです」と返した。娘に同じ質問したら、「フランクフルトにいる叔母一家を訪ねます」とのこと。

案内板を見ると、今ここに座っているのはサンクトペテルベルグか、フランクフルトか、イスタンブルへ行く人たちのようだ。

「これからブハラに行きたいが、どう行けばいいですか?」と尋ねたら、娘は向かいに座っていたお父さんと会話した後、「車でなく鉄道が便利です」と答えてくれた。またお母さんから質問受けて日本人だと答えると、「ヤポンなのね、私はウズベク」と言って笑っている。

この初めての会話で、ウズベク語で「ありがとう」が「グラフマート」であることを学んだ。

3時になり、両替カウンターに200USDを差し出すと、美人の係員から5000スム札の塊が返ってきた。街でクレジットカードを使えるところが少ないと聞いているので仕方ないが、しかしとてもポケットに入る量じゃないな。
f0136038_01440115.jpg
空港からタクシーつかまえて、近くにあるタシュケント駅に行ってもらった。
f0136038_01440178.jpg
誰もいない駅舎横のチケットカウンターは夜中にも関わらず開いていて、7:30の高速鉄道アフラシアブをお願いするも、これまた美人係員からNoと返答を受け、代わりに9:13発シャークのブハラ行きをゲット。ついでにブハラから明後日のサマルカンド行きも予約した。
f0136038_01440191.jpg
彼女が札束から代金5000スム札を30枚ほど抜きながら、最後に、シャークの出発駅はサウスステーションよ、と注意した。

え、タシュケント駅じゃないの?

どうもアフラシアブとシャークで、行先は同じでも出発駅が違うらしい。

ともかくこれで週末のウズベクでの予定が確定し、列車の出発時刻まで街中に出てみようと大通りを歩き始めた

気温は20度を切るぐらいの涼しさ。5時ぐらいに空も明るくなってきて、タシュケントの街の中心部、ナヴォイ・オペラ・バレエ劇場に着く。
f0136038_01433272.jpg
この劇場は大地震の際にも無傷で、北の壁面のプレートに「極東から強制移送された数百名の日本国民が建設に参加し、その完成に貢献した」と称えられている。
f0136038_01433106.jpg
一度Wifiに繋ぎたくて、劇場のすぐ前のオシャレなカフェに入るが、残念ながらWifiはなかった。
f0136038_01433149.jpg
これまた美人ウェイトレスにサウスステーションがどこにあるのか尋ねるが、サウスステーションという英語自体が通じないので、どうしようもない。別の男性店員も英語を話せなかったが、この前ジョージアで聞いたダーとかニエットとかロシア語を返される中、両手のひらを広げてジェーシェと言っているのが10のことで、南駅をユーズニーヴォグザルと呼ぶことが分かったので、車つかまえてそう言えば、あとは10分、1万スムで着くということらしい

そんなに遠くないな、よかった。
f0136038_01433134.jpg
カフェを出て公園を抜け、近くのメトロ駅に降りる。どこまで乗っても1200スム、17円。
f0136038_01433105.jpg
2つ先にミノールという駅があったので、古いメトロに乗って、ミノールモスクの見学に行った。
f0136038_01433198.jpg
誰もいないと思って勝手に入っていくと奥で女性が3人熱心にお祈りしているところだった。

陽が昇ってくると、さっきまでの涼しさがうそのように気温がぐんぐん上昇する。

駅には1時間前に着こうと、ミノールモスクの前で女性を下ろした車をつかまえ、ユーズニーヴォグザルと言ったら、1万スムで行かないと言われ、1万5千スムで妥協して助手席に座る。よく考えると140円か210円というぐらいの交渉で、ウズベクの物価は信じられないほど安い。

乗ってから思ったが、これはタクシーじゃなくて、普通のおじさんが自分の車を運転しているだけのようだ。途中で道端に立つ人に行先訊きながら、同じ方向に向かう人を募っている。ここではもともとシェアライドのシステムが普及しいるらしい。

女性のひとりが「ユーズニー」と言ったように聞こえ、おじさんが喜んで女性を後ろに乗せると、しばらく進んで駅に着いた。
f0136038_01433133.jpg
駅舎では無料Wifiが使え、通信速度は遅いながらもブハラの調べごとや宿の手配をしようとしたら、まだ出発50分も前なのに駅員に列車に乗るよう促されてホームに向かう。
f0136038_01424667.jpg
席は6人掛けコンパートメントだった。確かに定刻通りに出発。

途中でお兄さんが「サンドウィッチにチーズブルギャー」とトレイを持って売りに来たところを、向かいのおばさんが呼び止めて、ふたりの子供たちに朝ごはんを買い与えた。ここでお兄さんがジェーシェと言ったので、僕も1万スム渡してチーズバーガーをひとつもらった。さっきは「コフィかチャイ」と言って歩いていたので、お茶ももらおうと「チャイ」とお願いしたら、「コーラ?」と訊かれた。

なんでコーラなんだよ、チャイだよと返したら、さらに困った顔で「クーク?」と尋ねられた。

え?

ここで向かいのおばさんが「グリーン?」とフォローしてくれ、あ、チーズバーガーなだけにグリーンじゃなくてブラックティって言ったら、おばさんが今度はお兄さんに向かって「コーラ」と注文した。

そっか、

確かにカーラは黒だよ、サンスクリットで。

しばらくしてちゃんとブラックティが出てきた。
f0136038_01424656.jpg
会話の中で、このコンパートメントの人懐こい客たちがウズベク系であることを知る。「こんにちは」はムスリムらしくアラビア語で「アサラムアライコム」と言い合っている。一方、タシュケントで会ったちょっと冷たい両替やチケットカウンターの係員、カフェ店員の美男美女たちはロシア系だったんだ。

6時間近い列車の旅の末にブハラに到着。横に高速鉄道アフラシアブが悠々と止まっているのが恨めしく見えた。
f0136038_01424675.jpg
駅前でタクシーをつかまえ、ブハラ観光の中心ラビハウズに連れて行ってもらうと、そこはシルクロードのオアシスのような一画だった。
f0136038_01424678.jpg
池の周りの建物群と合わせて17世紀のトルコ系王朝によって造られたアンサンブル(コンプレクス)で、ハウズはペルシャ語で池を意味するらしい。確かに南デリーにもハウズカスという、大きな池を持つ宮殿跡があった。
f0136038_01424684.jpg
ラビハウズの周りに広がるエスキシャハルと呼ばれる旧市街にゲストハウスがたくさんあり、そんな中のひとつに飛び込んで2泊することに決めた。
f0136038_01424692.jpg
建物の外側からではわからないが、中はなかなかおしゃれにできてる。
f0136038_01420148.jpg
夕方、ラビハウズ近くのテキ・テルパク市場に散歩に出掛ける。
市場の入り口で煙草のばら売りなどをしているおばあさんに、「クシー、クシー」と、ひまわりの種やクルトという塩ヨーグルトの固まりの試食を勧められた。
f0136038_01420179.jpg
なるほど、ブハラの町並は実際に古い建物を改装したり、古い建物に似せたトーンで開発し、美観を損なわないようにしているんだな。
f0136038_01420181.jpg
イスラム神学校マドラサは、ウズベクではメドレセと呼ばれ、町のあちこちに大きな門が残っている。
f0136038_01420149.jpg
メドレセ近くにベーカリーの看板があり、中を覗くと少年がムスリムの丸いパンを焼いているところだった。
f0136038_01420110.jpg
ウズベク語でノンと呼ばれるこのパンには、この後毎日お世話になった。インドのナンと言葉の繋がりあるのかな?

道を歩いていると、おじさんに家内は料理が得意なのでとうちのレストランに来たらいいと誘われて行ったら、それはレストランというより、彼んちの居間だった笑。
f0136038_01420128.jpg
あ、さっきのノンだ。頼んだらビールも買ってきてくれた。もちろん食事代金は払った。

ついでに、今日一日聞いたウズベク語とロシア語を整理しようと思ったら、このおじさんはタジク語を話すタジク系だったので、残念ながら目的は果たせなかった。

そんなこんなでウズベキスタンでの一夜目を迎えた。
f0136038_01420176.jpg


[PR]
by phraganet | 2018-07-31 01:41 | ウズベキスタン

アジアを歩けば何に当たる?タイやインドでの煩悩な日常と、気ままな旅のメモ


by プラがね: